なぜ若手社員の育成に多面評価が欠かせないか
実は若手にこそ実施したい360度評価
マネージャークラスに対して実施することの多い360度評価。実際に多くの企業様で実施してみると、自分がこれまで気づかなかった弱みを認識できたり、思わぬところが評価されていたりなど、自己の振返りとしてとても有効であるという声を多く頂きます。同時に、「もっと早く、知りたかった、・・・」、「若い内に気づく場があれば、今頃・・・」という感想も頂くことがあり、若手向けの360度評価を開発いたしました。
実際に提供してみると、やり方によっては、マネージャークラスよりも若手社員にこそ、360度評価は適しているのではないかと考えるようになりました。理由は以下です。
1.自己評価では限界(真の弱みは「自分でも見えていない自分」にある)
性格検査のような自己評価式のアセスメントでは、自分が認識している強み・弱みが描写されるだけですので、真に気づくべき、内省すべき弱点に気づけません。特に若い人は内省する力もまだ十分ではありません。そのため他者を含めた多面評価が重要です。
2.若い方が、克服しやすい(柔軟・行動変容容易)
弱みを認識し、行動を改めるときに、管理職クラスでは、自分のやり方も固まっていることが多く、それまでの実績や成功体験が故に、それまでのスタイル、やり方、行動を改めるのは容易ではありません。その点、若い人は、柔軟性もあり、行動変容もしやすいと考えられます。
3.若い方が、その後の成長速度、パフォーマンスに与える影響が大きい
まだ成果を出し切れていない若い人が、従来気づかなかった自分の弱みを克服することで、早く成長し、高いパフォーマンスを発揮するようになれば、企業に大きく貢献します。成熟した層のパフォーマンスを倍にすることは困難ですが若い人の場合可能です。
多面評価とは
360度評価とは、一般的な上司による部下の評価ではなく、字の如く、多面的に、上司、先輩、後輩、同僚、顧客など複数の関係する人たちが360度から評価を行うものです。
一方向からの評価だけでは得られない多面的な評価を得る事で、より客観的な評価結果が得られます。また複数の評価ということで平均を取りならすことで個人の各種評価バイアスの影響を減らし、客観性を高めます。
YELLとは?
360度評価の中でも、若手の成長を見える化することに特化したアセスメントツール。多面評価方式により職場の先輩・上司・同僚が評価、エールを送る仕組みです。3つの比較分析により客観的な気づきを与えセルフマネジメント等へ活かします。YELLでは、若手で重要なコンピテンシーを5つの大項目と20の中項目に分類し評価します。3つの比較分析により客観的な気づきを与えセルフマネジメント等へ活かします。
YELLのフレームワーク
- ・汎用性が高い若手コンピテンシー5×20、企業独自のコンピテンシーとの共通化も容易
- ・エース級人材に欠かせないコンピテンシーを網羅
- ・業種・職種を超える若手の共通フレームワーク
- ・将来の活躍度を予測可能な判定機能
- ・上場企業若手3000名データベースベンチマーク比較が可能
YELLのアウトプットイメージ
アウトプットとなる報告書は、若手社員にとりわかりやすく見やすい内容となっています。左面に客観的な定量データを右面に定性的な周囲からの暖かいメッセージデータを提示しています。(下左)また、報告書には、もう一種類パターン(下右)をご用意しています。ベンチマーク情報を省き、内省を主眼とした版もございます。(使い分けに関してはお問合せ下さい。貴社の風土、目的に合ったタイプをご提案いたします。)
※クリックすると大きな画像で見れます。
YELLの実施フロー
大まかな実施の流れは以下のようになります。サポート体制が充実しておりますので初めての導入でも安心して実施できます。検討から報告まで、最短1カ月、通常1か月半から2か月かけて実施するケースが通例です。
YELLの活用シーン
活用シーン | 対象 | 概要 |
---|---|---|
若手社員研修(階層別研修) | 若手本人 | 自己振返り・内省ツールとして活用し、アクションプラン作成 |
育成・指導指針 | 指導係・メンター(上司・先輩) | 部下の育成指針作りの参考とし、育成状況を検証 |
適材適所・配置異動 | 人事部 | 適材適所の配置を検討する際の参考データとして活用 |
次世代幹部候補生発掘 | 人事部 | 現場における評価をベースに、引き上げるべき次世代幹部候補生を見つけるツールとして活用 |
育成の効果測定 | 人事部(育成担当) | 対象若手層の育成効果測定のツールとして活用 研修等の効果測定ツールとして活用 |
教育研修メニュー開発 | 人事部(育成担当) | 対象若手層全体として、どのようなコンピテンシーに課題を抱えるかを探り、教育研修により、育成すべき点を明らかにする。 |
価格プラン
低コストで無理なく導入・運用頂ける価格となっております。また評価ツールの他、ツールをうまく活用するための導入・実行支援コンサルティング、フィードバック研修も別途料金にて、承っております。セルフでのフィードバック・内省を促す「活用ワークブック」もございます。
初期導入費用:20,000円
設定費用 | 10,000円 | アセスメント実施時毎にかかります。 例えば年に一度、アセスメントを実施する場合、毎年、実施時に必要です。 |
アセスメント費用 | 5,000円/名 | 被評価者1名様当たり単価です。 被評価者1名様につき評価者は10名様まで実施可能です (超える場合1名様につき+200円) |
- ※別途、「YELL活用ワークブック」は1冊3000円になります。
- ※上記アセスメント費用はWEBによる評価実施の単価です。
紙冊子版での評価ご希望の場合、評価者1名様当たり200円追加でかかります。 - ※初期導入費用は初回ご契約時のみ必要です。